予防接種について
当院では各種予防接種を行っており、インフルエンザワクチン・コロナワクチン・任意の予防接種・成人用の肺炎球菌ワクチンなどの接種が可能です。基本的に15歳以上の方を対象としています。予防接種について何かご不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
予防接種の効果
予防接種とは、感染症を引き起こす原因となるウイルス・細菌を無毒化・弱毒化したワクチンを接種することです。これにより、体内に抗体を作ることができ、ウイルスや細菌が侵入しても排除できます。さらに感染症に罹患しにくくなるとともに、もし罹患しても重症化を防ぐことができます。
予防接種が受けられない方
接種当日に発熱などの体調不良の場合には、予防接種を受けることができません。特に、乳幼児は、体調不良によって定期接種・任意接種のスケジュールとタイミングが合わない場合があります。対象年齢で予防接種を受けることができなかった場合、経過措置を適用することが可能です。お子様の接種スケジュールで何かわからないことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
ワクチン接種の副反応について
主な取り扱いワクチン
定期/任意予防接種
- 肺炎球菌(13価結合型)
- インフルエンザ
- 肺炎球菌(23価莢膜ポリサッカライド)
- B型肝炎
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、毎年11月下旬~12月頃始まり、1月~3月頃にピークを迎えます。このワクチンは接種後およそ2週間で効果が現れ、5か月間持続します。このようなことから、11月中に接種を済ませておくことをお勧めします。接種しても100%感染を防ぐことは不可能ですが、重症化は防ぐことが可能です。当院では3歳以上のお子様から接種可能であり、65歳以上の高齢者の方は一部公費助成制度を利用することができます。
肺炎球菌ワクチン
日本人の死亡原因第3位となる肺炎は、死亡者の約97%が65歳以上の高齢者であり肺炎球菌は肺炎の原因となる細菌を指します。高齢者は免疫力・抵抗力が低く、肺炎に罹りやすい傾向にあります。そのため、ワクチン接種を事前に済ませておくことが感染予防に繋がります。ワクチン接種をすることで発症をなくすことは不可能ですが、重症化を予防することはできます。肺炎球菌ワクチンは、接種後およそ5年間効果が持続しますが、初回接種から5年経っている場合には再度接種することをお勧めします。
B型肝炎
B型肝炎に感染した場合、出生前と出生後では対応が異なります。出生前の場合、妊娠中に母子感染が判明した場合には母子感染予防のために予防接種を行います。なお、出生後に判明した場合には予防接種のスケジュールに則って予防接種を受けます。母子感染していない場合には、ロタウイルス・ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンとの同時接種することをお勧めします。
トラベルワクチンについて
近年、海外渡航する日本人は増加傾向にあり、渡航先・渡航形態は様々です。トレッキングで渡航する地域も多岐に渡るため、様々な感染症の危険性があります。このようなことから、事前に渡航先の治安に併せて感染症情報も調べておくことが大切です。海外渡航用に必要なワクチンを接種できるよう、当院で環境づくりに努めています。トラベルワクチンは、渡航先・渡航期間・ご自身の年齢・健康状態・渡航先での過ごし方などを全て検討した上で、選択します。