ピルPill

ピルPill

ピルとは

ピルはプロゲステロンとエストロゲンの2種類の女性ホルモンを合わせたお薬です。それぞれのホルモン量によって、超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・高用量ピルの4種類に分けられます。
よく処方されるのは、低用量ピルと中用量ピルです。
低用量ピルは、生理日の変更、生理痛の軽減、生理不順のコントロール、PMSの軽減、ニキビの改善、避妊目的で処方されます。中用量ピルは、緊急避妊や生理日の変更などを目的として処方されます。
ホルモン量が増えるとともに高い効果を得られますが、吐き気や頭痛などの副作用が出やすくなります。使い方や処方理由にもよりますが、安全面と有効性のバランスを考えて低用量ピルが処方されることが多いです。

低用量ピルの効果

低用量ピルには避妊にも有効であり、避妊薬とも呼ばれています。しかし、避妊目的以外にも、PMSや月経不順など様々な用途で低用量ピルは使えます。低用量ピルを飲むことで以下のような効能を期待できます。

避妊

ピルを飲むことで排卵を抑えることができ、子宮内膜に受精卵が着床しにくくします。また、精子が子宮の中に入りにくくなり、高い避妊効果が得られると考えられています。
性交時の心配も不要で、望まない妊娠を防ぐことができます。

月経不順の改善や調整

低用量ピルを飲むことで女性ホルモンのバランスを整えられ月経周期が安定し、女性ホルモンバランスの乱れによる月経不順を改善できます。
また、ピルの内服方法を変えれば月経のタイミングを変更できます。旅行などプライベートな事情に合わせて月経を調整できます。

PMSの改善

多くの女性がPMS(月経前症候群)のつらさを感じています。主な症状は、月経の数日前から始まる抑うつ、イライラ、頭痛、腹痛などです。PMSの原因としては月経前に女性ホルモン量が変わることだと考えられており、ピルを飲むことで女性ホルモンのバランスが保たれ、PMSのつらい症状を抑えられます。

月経痛、過多月経の改善

月経による悩みの一つに月経痛があります。月経が開始すると子宮が収縮し子宮内に溜まった血液が体の外に出ます。この時に子宮の収縮力が強ければ月経痛を感じます。ピルを飲むことで子宮の厚さが薄くなり、月経量が減少し、痛みが現れにくくなります。

卵巣がん・子宮体がんの予防

低用量ピルを長い間に渡って内服することで、ピルによって排卵が起きにくくなるため、卵巣がんや子宮体がんになりにくいと報告されています。

低用量ピルの種類

低用量ピルは、ホルモンの含まれる割合により一相性・二相性・三相性に分類されます。一相性とは、卵巣ホルモンと黄体ホルモンの含有量が1シートの中ですべて同じピルです。二相性はこれらのホルモンの含有量が異なるお薬が1シートの中で2種類あるタイプ、三相性は3種類あるピルです。
当院では、一相性のピルとして「ファボワール28」と「マーベロン28」を、三相性のピルとして「ラベルフィーユ28」と「トリキュラー28」を採用しています。
低用量ピルの種類は多様であり、お悩みの症状や処方目的によって選択しましょう。

トリキュラー

トリキュラーは第二世代の低用量ピルに分類されます。黄体ホルモンにはレボノルゲストレルが使われています。トリキュラーは三相性のピルなので、含有ホルモン量が異なる3種類のお薬が1シート内に入っており、自然なホルモンバランス状態を保てるように作られています。
特徴としては、高い避妊効果や副作用の少なさが挙げられます。また、女性ホルモンのバランスをコントロールするためPMS改善効果が見込めます。

ラベルフィーユ

ラベルフィーユはトリキュラーのジェネリック(後発品)であり、成分や安全性、効果はトリキュラーと同じだと考えられています。ジェネリックであるため、トリキュラーよりも費用がかかりません。

マーベロン

マーベロンは第三世代の低用量ピルに分類されます。黄体ホルモンにはデソゲストレルが使われています。
一相性のピルであり、1シート内に入っているピルのホルモン含有量はどれも同じ量です。特徴としては、トリキュラーをはじめとする三相性の低用量ピルと比較して、PMSの改善効果や避妊確率が高いと考えられています。

ファボワール

ファボワールはマーベロンのジェネリック(後発品)であり、成分や安全性、効果はトリキュラーとほぼ同じだと考えられています。ジェネリックであるため、マーベロンよりも費用がかかりません。

低用量ピルの副作用

低用量ピルの副作用として、むくみ、頭痛、体のだるさ、吐き気などが挙げられます。しかし、ピルを飲み始めて数週間〜数ヶ月後の女性ホルモンが安定する頃には、これらの副作用は改善していくと考えられています。
副作用の程度は一人ひとり異なるため、副作用がない場合もあれば、長く続く場合もあります。低用量ピルはこのような副作用が出にくいですが、中用量ピルは強めに出やすいと報告されています。
また、稀にではありますが、ピルを飲むことで血栓症を発症するケースがあります。血栓症は心筋梗塞や脳梗塞の原因となりますが、ピルによって血栓症となる確率は1%以下と考えられています。
特に太っている方やタバコを吸っている方は要注意ですが、健康な方は不安視し過ぎなくても問題ございません。

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