血液BLOOD

血液BLOOD

赤血球が少ない(貧血)

血液の主成分である赤血球は、全身の細胞に酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンと結合させて二酸化炭素を回収します。赤血球が多すぎると、多血症と呼ばれる血管内に赤血球が多く存在し過ぎている状態となり、血流の悪化・血管が詰まりやすくなる原因になります。赤血球が増える原因に無酸素運動・喫煙があり、嘔吐・下痢で脱水症状に陥ることも要因のひとつです。スポーツ・サウナなどの大量の発汗などの体内の水分が減少しているときも数値が高くなり、高血圧・ストレス・肥満も関連しています。血液検査において赤血球数や血液細胞を確認して骨髄増殖性疾患の有無、腹部超音波検査では肝脾腫の有無を確認します。

赤血球が多い(多血症)

貧血

貧血によって、要精密検査と診断されると驚かれる方もいると思います。 しかし、ヘモグロビン濃度が基準値より低いと貧血と診断されることがあり、要治療・要精密検査となります。ヘモグロビンの主な役割は、全身に酸素を運搬するタンパク質であり、不足することで貧血状態になります。動悸・息切れ・顔面蒼白などの体調不良が起こりますが、進行スピードが遅いと症状が明確でない場合があります。他にも味覚障害・爪の変形・足の浮腫みなどが起こることもあります。健康診断では基準値が通常よりもシビアな場合があるため、要精密検査と診断されても重大な病気が潜んでいるとは言い切れません。貧血の原因は血液疾患の他に、消化管出血・婦人科領域の出血・膠原病・腎不全・慢性炎症などによっても発生します。貧血の診断には、血液検査で赤血球・ヘモグロビン濃度を調べ、MCVで赤血球の大きさを見ます。貧血が起こる原因は、様々あるためしっかり検査することが大切です。

白血球が少ない(白血球減少)

白血球は生体防御に深く関係しており、減少すると免疫力低下に繋がることになります。これにより、通常よりも感染症に罹りやすくなります。白血球数は個人差があり、基準値から外れることも少なくありません。白血球の減少にはウイルス感染・薬剤の影響や風邪をひいていても数値に影響することがあります。なお、白血球減少では稀に血液疾患のような深刻な疾患が潜んでいることがあります。そのため、血液検査で血液疾患・感染症・膠原病の有無を確認することが大切です。

白血球が多い(白血球増加)

白血病

白血球が増える原因に最も多いのは急性感染症であり、白血球の好中球が増加します。アレルギーの発症と副腎皮質ステロイド剤の使用で好酸球が増加します。健康な状態であっても基準値から外れる場合もあり、白血球数が多いことが異常であるとは言い切れません。白血球数は精神的ストレス・運動・喫煙・妊娠によっても増加することがあります。血液検査を行った際、白血球数と併せて血液像である白血球の種類である好中球・好酸球・リンパ球・単球の割合や異常細胞の有無も確認します。赤血球数・血小板の確認も行うことで白血病・骨髄増殖性疾患などの重篤な血液疾患の有無を確認し、感染症・膠原病の場合にも血液検査を行います。腹部超音波検査では、肝脾腫の有無を確認します。

血小板が少ない(血小板減少)

傷

血小板は血管損傷に反応し、止血作用があります。怪我で出血して自然に止血することは、血小板が正常に機能している証です。そのため、血小板の減少・機能低下によって止血がうまくいかなくなり、少しの怪我で青あざができる・ぶつけていないのにあざができる・鼻血が出やすい・出血が止まらないなどが起こります。ウイルス感染・薬剤・血液疾患・甲状腺疾患・膠原病でも減少し、ピロリ菌感染症によっても影響します。血小板・白血球・赤血球の異常を確認、肝疾患・膠原病の有無には血液検査が有効です。脾腫で血小板が減少している場合には、腹部超音波検査を行います。

血小板が多い(血小板増加)

血小板が増え過ぎると血液の凝固が起こりやすくなり、これが血栓となって血管を塞ぐ原因になります。これにより、脳梗塞・心筋梗塞を発症しやすくなります。増えすぎると血小板が正常に機能しなくなって出血しやすくなるため、注意が必要です。血小板の増加は、骨髄増殖性疾患の他に感染症・出血・慢性炎症などでも起こります。血液検査を行うことで、血小板・白血球・赤血球の異常の有無を確認でき、体内のどこで炎症が起きているか確認できます。脾腫は血小板が増加する血液疾患で起こることがあるため、腹部超音波検査を行って確認を行います。

紫斑(あざ)、出血傾向(血液が止まりにくい)

あざ

血小板血栓とは、怪我をしたときに血液中の血小板が傷口に集合して血栓を作り、傷口を塞ぐことをさします。血小板だけでは止血は不安定なため、フィブリン血栓という二次止血である血液の凝固因子である一群のたんぱく質が作動し、フィブリン膜が血小板血栓を覆い固めて止血します。通常であればこれらの過程が行われますが、正常に作用しないと出血が止まらなくなり鼻血・紫斑・月経の出血傾向が見られます。血液検査で血小板・白血球・赤血球の異常を確認し、PT(プロトロンビン時間)・APTT(活性化プロトロンビン時間)の異常も併せて確認ができます。血液をサラサラにする作用のあるワーファリンの服用でも同じような症状が出ることがあるため、注意します。

リンパ節腫脹

頸部・脇下・鼠径部に皮下腫瘤が発見された場合、リンパ節が腫れている可能性があります。リンパ節は通常であれば直径1cm以下であるため、それ以上である場合はリンパ節腫脹であると考えられます。1cm以下であれば悪性の可能性は低いものの、3cmを超える場合は注意します。4~6週間以上リンパ節腫脹が継続し、発熱などの全身症状や短期間で腫脹が大きくなっている場合は要注意です。痛みを伴って急速に腫脹した場合には感染症による急性炎症が起きていることが多く、ウイルス・細菌・結核などの感染症やリンパ腫などの血液疾患・膠原病の可能性があります。リンパ節の数・大きさの確認には血液検査・表在超音波検査を行います。

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